オーダー製作事例

ろくろ架台・作業台

振動や衝撃に強い鉄製の架台

従来の漆器を削るろくろ台は、山中漆器伝統のコンクリートで固めた備え付けのものが多いので、広い場所が必要だったり、設置費などが大変掛かっていました。
そこで、鉄の重みや頑丈さをいかしてコンパクトな設計にすることで解決しました。

完成してご利用いただいている様子。
ベースが鉄製なので、しっかりとした安定感と頑丈さがあり、ぐらつきません。
左側のろくろ架台は、機械に木くずなどが詰まらないよう木製カバーで覆っています。
カバーの中は、右側の作業台と同じ頑丈な鉄製ベースです。
漆器のベースとなるお椀などを、ろくろと専用の刀で手作業で削り出しているそうです。手作業でこの美しさが生まれているとは…
ろくろで削り出されたお椀は、様々な工程を経てこのような素敵な作品になっていくそうです。
MISSION

狭い場所でも設置できて、頑丈な架台が欲しい

漆器を作っている職人さんより、現状は工房など広い空間と設備がないと設置出来ない
ろくろの機械を、個人様向けに住宅の倉庫や狭い場所でも設置できて、頑丈な架台が欲しい
と相談があり今回の製作に至りました。

IDEA

重すぎず振動に強くぴったりサイズで

現在、漆器を削っている工房にお邪魔して、機械の大きさや振動などを確認し、依頼主様と相談しながら、図面を製作しました。

①材料はアングル材を使うことにより、厚みがあるので振動に強く重さを軽減しました。
②機械の取り付け穴や周りのカバーに合わせた穴を先に架台に加工し、設置しやすくした。
③架台に合わせた作業台も鉄で製作して欲しいとのことで、架台と高さを合わせた設計にしてあります。
④お客様の要望によってサイズや形状、塗装色も違うので、その都度対応して製作しています。

完成したろくろ架台
ろくろ架台に合わせて、隣に設置する作業台を作ります。
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